サトノアクセルの近況

現在吉備ひだまり牧場さまにて休養をしているサトノアクセルについて近況をお届けします。

以前にもご紹介したように、サトノアクセルは当法人が活動を始めた2016年の卒業生で、長く乗馬クラブにてレッスン馬としてクラブのスタッフさんや会員のみなさまに「ポッキー」という名前で愛されてきました。乗馬クラブでのお仕事を毎日頑張ってきましたが、休養が必要ということで今年の7月に再度受入れをしました。

吉備中央町と高梁市との境目近くにある、吉備ひだまり牧場。これまでも何頭か休養のために馬たちをお願いしてきました。ひだまり牧場さんはその名のとおりひだまりのようなあたたかいお人柄のオーナーご夫妻おふたりで引退馬や道産子などを預かり、お世話されています。

毎回訪問をするたび馬たちが自然のまま、ありのまま気の向くままに過ごしていて、その穏やかな表情に馬たちが満ち足りて幸せそうなのがとても印象に残ります。

つい先日、サトノアクセルに会いに行くと、一番大きい放牧地に1頭、ゴロンゴロンと砂浴びをしている姿が目にはいりました。広いので遠くから様子を眺めていると、その後起き上がりおもむろに移動しながら美味しそうに楽しそうに草を食べていました。

オーナーご夫妻にお話を聞くと、他の馬たちより経験があるためか、ひとりでも大丈夫、という感じであまり人や他の馬たちに自分からは行かないようです。ただ、少しずつ歩み寄る気持ちも出てきたようで、毎日奥様が飼い犬とお散歩して近くを通ると挨拶に来てくれるようになったそうです。それまでは知らん顔することもあったようですが、サトノアクセルの中でなにか心の変化があったのかもしれません。

リトレーニングを頑張り卒業したら、今度は違うお仕事が待っています。お仕事となると毎日のことなのでどこかに負担やストレスがかかってくると思います。自分の思い通りにいかないこともたくさんあると思います。積み重なってだんだん人のことが嫌いになることもあるでしょう。

放牧地で好きなだけ草を食べ、寝転がり、走ったり歩いたり、自分のタイミングで自由でのんびりと何にも縛られない毎日。サトノアクセルには、いまの生活はこれまで頑張ってきたご褒美、「頑張った先にいいことがある」そう思ってもらえたらいいな、と思います。

休養期間が終わればまたリトレーニングに入りますが、ひだまり牧場さんでの経験が増えたことによってさらに成長したサトノアクセルになってくれると信じています。

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